現在、当社加工場においてK様邸の手刻み作業が行われています。
今回は、旧宅で使われていた大黒柱(ケヤキ1尺角=30cm角)を再生するための、墨付け作業の写真をご紹介します。
解体時、ていねいに取り外された大黒柱は、まず最初に煤(すす)洗いという水洗いを行います。
釘などの金物類を取り除き、表面の煤を洗い落とします。
次に加工場内の、日の当たらない風通しの良い場所で充分に乾燥させます。乾燥後、永年の木の狂い(反りやねじれ)を見ながら、
大面(柱の向く正面)を決め墨付けへと移ります。
K様が幼少の頃に建てられたお住まいで、家族を何十年と見守ってきた大黒柱。
昔のほぞ穴や傷があっても、無数に詰まっている家族の想い出・・・
それを次の世代に残したいという強い想いがありました。
その想いに応えて春原木材が匠の技を駆使し通し柱へと再生いたします。
師走の初旬、上棟予定です。